自宅療養中の母のために
昨年、6月に自宅療養中の母のためにクルーネックのブラウスをお願いしました。その時のメールでは、療養中とお伝えしましたが、実は、すでに看取りの段階に入っており、いつお別れの日を迎えてもよい状況にありました。そんな中、少しでも心地よいものを身につけてもらえたらという思いでオーダーさせていただいたのでした。
届いたブラウスは、とても心地よく、当初、高齢の母には色味が暗すぎるのでは?と懸念していたグレーでしたが、シルクの艶が加わり、色がぬけるように白かった母にとてもはえて、それはきれいに見えました。母も気に入ったようで、何より、ヘルパーさんや看護師さんが、皆、これは何の素材ですか?!と驚いていたので、母も嬉しそうでした。自宅で洗濯できるのもよかったです。その日が終わったら手洗いし、乾いたらアイロンをかけて亡くなるまで何度か袖を通してもらいました。乾燥をふせぐためにローションなどを塗ってもらっていたため、
1日目にしてシミができてしまいましたが、それも気にならないほどに心地よい一枚だったと思います。パジャマ用にとカットソーもお願いしたのですが、そちらは間に合わず。亡くなった日に届きました。
もうじき母が逝って1年になります。母が袖を通すことのなかったカットソーはわたしが着ていますが、ブラウスはどうしたものかと、母のクローゼットにしまったきりになっていました。先日、用事があって実家に帰った際、シミのついたブラウスを手にとり、着た時の母の姿など思い出し大切に着ようと思い持ち帰りました。
看取り中の母が御社のブラウスを着ていたというお話をお伝えするのはどうかと迷いましたが、家族で過ごした大切な日のいく日かを、とても心地よく包んでいただいたことをお伝えしたくメール差し上げました。
先日は、わたしのためにセーターをお願いしました。何を着ていいのか迷うこの所の陽気にぴったりです。ありがとうございます。今後も、素敵な商品をお願いします。
カフタンのワンピース、ぜひとも復活してほしいです。